2018-09-13から1日間の記事一覧

進歩史観の2つのバリエーション ― 「折り返し史観」と「螺旋史観」

進歩史観、といっても人間の社会や歴史が実際に進歩しているわけではなく、人間の社会、歴史が過去から現在まで進歩してきたとする認識や解釈、あるいは人間の社会を将来にむけてより良いものに改良、改革していかなければいけないという規範意識、これらを…

資本主義と社会主義 ― 戦国時代の民主主義者

資本主義と社会主義の戦いに資本主義が勝利した、といった言説がメディアを賑わせてから既に15年以上がすぎた。(近年では資本主義の崩壊などといった言説も目にするようになったが。) 資本主義に対しても社会主義に対しても批判的な考えをもっていたもの…

ホッブズとマルクス

ホッブズとマルクスの思想は似ている。 人間が、欲望に基づいた自然な政治行為をした結果生じた「万人の万人に対する闘争状態」。 このような望ましくない状況を改善するために、政治指導者の下に権力を集中させ、その力による統制で秩序や平和をもたらそう…

年金制度は40数年後を目途に生活保護制度を補充する制度に移行すべき

年金制度については、年金財源(年金保険料)をどのように徴収するか、年金の支給額をどうすべきかの2点を考える必要がある。 現在は、年金保険料を税金とは別に徴収し、保険料を一定年数払った人のみが、払った期間と払った保険料の額に応じて年金を受け取…

労働環境・雇用環境改革の一試案

十数年前から、格差問題、非正規雇用者やワーキングプア層の増加、派遣労働者の問題など労働環境、雇用環境をめぐって様々なテーマが議論されている。 多くの国民、労働者にとって一番望ましいのは、1980年代までのように、正社員希望者はよほどの事情が…

選択的夫婦別姓制度に関して パート2

(2015年12月記述) 5年前にこの問題について記述した時はどっちでもいいと書いたが、現在は姓の制度に関して改正を加えるべきだという考えに変わった。 この問題の根本的な検討点は、結婚によって戸籍上の姓を変えたくないと考えている人の望みや自…

選択的夫婦別姓制度に関して

(2010年5月14日記述) 選択的夫婦別姓制度については、特にこれといった意見をもっているわけではない。はっきりいってしまえばどちらでもいい。ただ、結婚後も生まれたときから名乗っていた姓を戸籍上の姓としたいと考えている人たちの気持ちは理解…

死刑制度と終身刑

日本で死刑制度が論じられるときは、「死刑制度を廃止すべきか、存置すべきか」といった点のみが論じられているケースが多い。 だが、死刑制度の問題を論じるときは、「終身刑を導入するかしないか」「一番重い刑とその次に重い刑のバランスをどうするか」、…

目次

第1章 社会問題 死刑制度と終身刑 選択的夫婦別姓制度に関して 選択的夫婦別姓制度に関して パート2 労働環境・雇用環境改革の一試案 年金制度は40数年後を目途に生活保護制度を補充する制度に移行すべき 第2章 社会思想・のようなもの ホッブズとマル…